「検索にガンガンヒットするホームページの作り方」
渡辺隆広著
基本的なSEOの知識を得る良書でした。ディレクトリー型、ロボット型、それらに混合のハイブリット型を足した三種類の検索エンジンがあり、黎明期を経てディレクトリー型から
ロボット型が主流になった事、また検索エンジンにとって重要性評価に決定的でSEO対策に欠かせない三要素、テキスト要素、リンク要素、テーマ要素も知りました。
それと検索エンジンスパムを行うSEO会社があるというのも驚きでした。見抜き方はその会社のソースを表示させてhtmlから簡単に分かるというのも全く知りませんでした。スパムは検索でヒットさせたいキーワードをhtmlに
何箇所も書き込むやり方は知っていたものの、視認出来ない小さい文字で書いたり、背景と同じ色の字で書いたり、画面外に書いたりと様々な方法も知る事が出来ました。
もちろん現在はペナルティの対象であり、また検索エンジンの性能の向上で、施しても意味はないのですが中々面白い手を昔は考えだしていたのだと感心しました。
もしわたしが商売用宣伝ホームページを立ち上げる際は、本書で学んだ通り、以下の事に気をつけて制作していきたいと思います。
(1)外部のホームページから相互リンクを取り付ける
(2)その為のリンクするカテゴリーが同じか似ているホームページ探し
(3)テーマ要素の評価の仕組みを重要視(bodyタグ直後にページの要約を置いたり、テキスト量は200〜400字程度)
(4)誰の目にもとまりクリックしたくなる様なコピーライティングを作る事がクリック率を大きく上下させる事
(5)意図はなくても検索エンジンスパムに間違われない様その時々のスパムの基準の確認を怠らない
本書は最後に、SEO対策を手がける営業マンは、それを知らない顧客に概要を語る際は、英語やカタカナの難しい横文字で説明してはならない、極力、日本語で判りやすく説明して
理解してもらわなければ契約を取り付けるのは難しいと述べており、その言葉を胸に刻んで仕事に励みたいと思いました。
11年前の書籍なのでそのまま鵜呑みにするのは安易ですが、コンバージョン率(契約に結びついた割合)やROI(費用対効果)など様々な業界用語にも馴染めました。