軍艦島こと端島は、廃墟の王様と言わしめるほどの超有名な廃墟です。島の全体からみた姿は軍艦のよう。しかし、島の中は海底炭鉱で栄え、島の半分を占める鉱場や鉄筋コンクリート造りの高層集合住宅なのです。

この島の廃墟は、敷き詰められた建造物の迫力は勿論、 住居にはまだ人が生活していた跡が残っているところが魅力的。観光ツアーだと島の一部しか見る事が出来ず、今も建物の劣化は進行して形をかえています。

テレビの特集や映画の舞台にも起用されており、廃墟を知らない人でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

端島とは、19世紀初頭に石炭が発見されてから長年採炭されつづけた採掘地です。

日本初の鉄筋アパート(7階建て)建設・最盛期には東京ドームの1.3倍ほどの面積に約5千200人が暮らしていたといわれています。島内には食堂・共同浴場・学校の他、パチンコ店・映画館・プールまで備えられていました。

日本の近代工業の発展を支え、太平洋戦争勃発の41年には、石炭を年間約41万トンを産出。74年に閉山するまで、戦後の高度経済成長にも貢献しました。

近年では、マスコミの注目・映画・ゲームの舞台として情報が流れるようになり、近代化産業遺産群として大きな注目を集めています。