経営者の条件についての感想
ドラッカーの書は『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』で名前こそ聞いた事のあるものの、未読だったので課題という、
良い機会を与えて頂き真にありがとうございます。
とは言え、エグゼクティブではない私は、エグゼクティブとはどういう存在かとの心得として読ませて頂きました。また一平卒として働きながらも組織の上層部の指示を何故そのように判断するのかという事を常に意識して動く事が大事だとも思えました。与えられた仕事だけをこなす者から、その先に進む者の為の書でもあります。企業の仕事は顧客を創りだす事、すなわち「顧客の創造」である事に対してエグゼクティブの職務は、責任及び意思決定を行う事、及び権限を有する等の様々な地位にある者として組織の大きな意思を決定する事である。
また自分の時間を効率よくマネジメントするのも仕事の内である。そして自分が会社に対してどのような貢献が出来るのかと自問する事も大事だ。
また部下が何が出来ないかや、何を非常に出来るかを知っておく必要がある。ポストを選んでから最適な人物を選ぶのではなく、その人物が特化している能力に見合った椅子を判断して与えるのが仕事である。
またエグゼクティブ自身も組織にどうやって貢献出来るかを常に考えていなければならない。私としても最初は足手まといである事を自覚しつつ、仕事は謙虚に学び、
どう上層部の期待に応えてゆくかを常に頭に入れて働いてゆきたい。過去のやり方で成功したので次でも同じやり方をして失敗する、ともドラッカーは言っている。その点も個人的には考慮したい。
本書の一番の同意できる点は、仕事の重要度については優先順位を決めると共に、取捨選択という劣後順位を決める事が重要だと説いている点ですが、まさにその通りである。
「集中」こそ時間や仕事の従者となることなく、それらの主人となる唯一の方法とある。前職で進行管理の職に就いた時、まず頭を悩ませたのが仕事の優先順位であった。目前の仕事、次の仕事、その先の仕事の納期から逆算してスタッフに仕事を振り分ける。
言葉にすれば単純であるが各人の処理能力や力量を把握しなければならない。印刷所からの校正や版元からの指示出しもある。またスタッフが独自で契約してくる仕事もあった。解決策としてはホワイトボードに二ヶ月分のスケジュールを書き出し、締め切りを社内全員に認識させた事、そして仕事を受ける窓口を一本化して私を通して受注するとした事であった。
その後、各スタッフに仕事を割り振り、デザイナーならデザイナーの、ライターならライターの仕事に専念させ、私は彼ら内部スタッフや取引先との交渉役を担当しつつ進行管理をスムースに行えたのでドラッカーの言は正しい。仕事で成果をあげる為には、その時間をどんな意識で、何を考えて、何に集中して行えばいいか
というドラッカーの指針を胸に刻み働きたいと素直に思えました。