こんにちわ。
研修生の坂本です。
今日もがんばります。
今日は私のおすすめの本をご紹介しようかと思います。
私は学校時代に国文学を学んでいたのですが、
関西出身の作家などにとりわけ興味がありました。
花登筺(はなと こばこ、)という作家をご存知でしょうか。
滋賀県出身の小説家、脚本家です。
主な作品に『番頭はんと丁稚どん』、『銭の花』(『細うで繁盛記』)、『道頓堀』、『船場』、『どてらい男』、『あかんたれ』、『ぬかるみの女』、『アパッチ野球軍』、『ぼてじゃこ物語』、『鮎のうた』、『女商一代 やらいでか!』
などがありますが、
戦前、戦後の大阪を舞台に商売人の生き様を描いた物語を多く書いています。
『どてらい男』などは有名作品に列挙されるのですが、
大阪の商人を主人公とした商魂物・根性物です。
「大阪は駆け引きの文化、東京は駆け引きは通用せん」
など、当時の商売の有様が商人の立場から描かれており、とても興味深いものがあります。
丁稚から経営者になるまでの成長過程は読んでいると奮い立たせられるものがあります。
ちなみに、花登筺の作品は現在、あまり一般流通していないようです。
古本屋さんでしか手に入りません。
機会があれば是非、一読をおすすめします。